カウアイ島の観光スポット

ニニニ岬
Ninini Point

灯台を護って来たキーパーたちの物語りを紡ぐフォトジェニックな岬

ハワイ州カウアイ島のニニニ岬

リフエ空港の隣、高級リゾート「ホクアラ — ティンバース・カウアイ」の下にあるニニニ・ビーチの突端が、ニニニ・ポイント。突端にシンプルな灯台が立つその風景は、絵はがきにでもなりそうな、フォトジェニックな魅力を備えている。

ナウィリウィリ湾を見下ろす形で建つニニニ・ライトハウス(ニニニ灯台)は、木とコンクリートから成る86フィート(約26メートル)の建てもの。1953年に自動化されて以降は、フルタイムのキーパー(灯台を護る人)はいないものの、定期的に見回りがなされている。タイミングよく灯台のキーパーと出会った場合は、灯台の上まで連れていってくれるという幸運に恵まれることも。灯台頂上から、ナウィリウィリ湾を見渡す絶景が広がる風景に出会えるかどうかはタイミング次第だ。

ニニニ岬からの絶景
絶景ポイントの穴場、ニニニ岬から見る景色も素晴らしい。

1897年にこの辺り一帯の敷地を、リフエ・プランテーションが政府にリースをして灯台の建設はスタートした。最初の灯台は木製のフレーム・タワーで、ポルトガル人マヌエル・ソーザが初代キーパーとして、この灯台に住み込んだ。日没前にマヌエルは木製の塔にのぼり、オイル・ランプを灯し、小さなランプルームにあるリフレクター(反射板)を夜の海に当てた。そして、日の出頃にまたランプを消し、リフレクターをみがいて塔を降りる。この作業を毎日繰り返し、その中の6年間は彼と結婚した妻も一緒にこの灯台に住み込んだという。ある年、賃金の安さから家族を養えないと政府に嘆願したものの、マヌエルのリクエストは受け入れられず、彼は灯台キーパーのポジションを降りた。以降、1904年に米国がハワイの航行援助をするまで、この灯台の機能は低下し続けていた。同年に米国によって、改装を開始。この年から灯台キーパーについたジェームス・マクラフリンの尽力によって、荒れた自然の中で孤立し、不毛の地となっていたこの場所は、美しい絵はがきのような場所に変わったそうである。

なにもない岬の先端に立つ灯台を眺めながら、灯台キーパーたちの紡いできた物語りに想いを馳せる。岬に吹く少し強めの風はきっと、米国準州(米国地領)となった当時の時代に、この岬に吹いていたのと同じ風なのではないだろうか。

Column旅のワンポイントガイド

ポイントまでの道のりは、カプレ・ハイウェイからホクアラゴルフコースに沿って舗装されていない赤土のニニニ・ポイント道路を四輪駆動で行くか、カウアイ・マリオット・リゾート・オン・カラパキやホクアラから歩いて行くことになる。カウアイ島で訪れたいポイントの中でも簡単にアクセス出来ない場所のひとつだ。そういうこともあって、比較的訪れる人が少なく、静か。

Information

地図 MAP
住所 Ninini Point Lighthouse Cache Site Lihue HI